あの娘がつくった天の川

七夕は思うとなんでかいつも思い出せる日は雨またはくもりで。ねー今年もそうだったね。

稲がどんどん大きくなっていって、もうほんとに草原みたいにみえる。秋にはそれはもうきれいな黄金になるのであります。本当にきれいなそれらはせっせと刈り取られて、いそいそとかわいがられるのもつかの間支度とおめかしをしてよめにでる。みなそれぞれ白い衣装だったり薄茶であったりとお米だからとなめてかかれない。わたしはそれを米屋だのスーパーだのでうきうきとよめにもらい、おきにいりのうたをはなうたにしてうたって、うたいながらうちにつれてかえり、水で丁寧とはいえないかも知れないが洗い、水のなかをゆらゆらとおよいでもらってからごうごうとした火、熱にかけてすこしの時間じらし、そのあと待ってましたといわんばかりにつやつやのよめをいただく。初夜である。さいしょはそのままに/あとはお好みにどうぞ。なんてな

例えば透明になってしまったらそれはもう、かわいい女の子のそばで暮らしたい。
あの人のくしゃみとせきと鼻をかむ音、ためいきなどをひそやか/すみやか/おだやか/のびやか/に録音し、透明界のiPodなるものに入れ、ときたま再生してこっそりと耳にあてる。そしてまねをしてためいきぽつり。