うなぎ

本当に夢みたいな秋が終わった。
もう冬になってしまう。

会いたい人がいる。
精神論とか、魂とか夢の中の話ではなくて、物理的に会いたいのだ。
物理的に、肉体として、生温かい、
ああ生温かいって、生きてるって漢字を使うんだなって今初めて思った。
体温って生きてないと、無いんだ。


姉がいなくなってしまってから、もう少しで二ヶ月になる。
あー、本当に何もかもが早かった。
別に四六時中悲しみに明け暮れていた訳ではない。
なんなら遠くに出かけたりもした。
仕事は元々辞める予定であったので、仕事探しがストップしている状況だ。
知り合いのところでお手伝いバイトをしている。
なんか文字にすると、ダメだな。マジ卍。
卍ってなんだよ。現代ぽいな。


悲しみっていうのは、感情の中でなんでこんなにも強いんだろうか。
夜になって体を疲れさせて、
寝られるようにしようと目にアイマスクをして(ほら、あの温かくなるもの)
何ならヒーリングミュージッック(初めて検索した)をかけて
あー寝るぞ!寝られそうだ!!よし!!
となると、どーーーーんって色々なことを思い出すし、
ああ、あの時こうしていたら、とか、もしもこうだったら
ってそういうことが出てくる。頭の中に。
まあもちろん毎日ではない。寝る時は寝る。


もう物理的になんて会えない。
当たり前だと思っていたのに、もう誕生日を一緒に祝う事もないのだ。
何を悲観的になっているんだと思うかもしれないけど、
自分でも思うし、わかっちゃいる。

何が言いたいかっていうと、
物理的に会いたいのよ。物理的に。